EXCO/EB22/RES/001
STRENGTHENING THE PRACTICE OF THE INDEPENDENT IP ATTORNEY
www.ficpi.org
1 / 2
執行役員会(Exco)による決議事項
2022年3月9日
「ロシア部会の活動の停止」に関する宣言
国際弁理士連盟(FICPI)は、各国の実務家をあまねく代表し、2022年3
月9日にオンラインで開催されたExco緊急会議において、以下の決議事項を採
択した。
FICPIは、
事務所に所属する知財実務家・弁理士の世界的団体であり、メンバー間の相互の信
頼と尊敬の上に成り立っており、さまざまな国・地域の実務家間の専門家としての
結束を強め、国際分野における弁理士業の地位と尊厳を守るために存在することを
改めて確言し、
Excoのメンバーには各国知財団体及び各国・地域のFICPI専門部会(支
部)が含まれるところ、かかる団体および部会の会員自身も当連盟のメンバーであ
ることを確認し、
すべてのメンバーに対し友好的かつ安全で平等に支援を得られる環境を提供するこ
とで、メンバーが知財実務家としての個々の闊達な業務に関する諸課題について連
携して情報共有できることを志向するものであることを強調し、
国家間のあらゆる形態の侵攻に強く遺憾の意を表明し、すべての国に対し、国籍や
居住地にかかわらずすべての人の権利と欲求を尊重し、平和的に紛争を解決するた
めの不断の努力を求めることを宣言し、
ロシアによる侵略に起因してウクライナで現在生じている事象、未だ止まぬ人命の
喪失と市民の苦難を非難とともに注視し、ロシアによるかかる行動が、国際的なメ
“
Suspension of the Russian Section
”
EXCO/EB22/RES/001
STRENGTHENING THE PRACTICE OF THE INDEPENDENT IP ATTORNEY
www.ficpi.org
2 / 2
ンバーを擁するいかなる非政府組織によっても容認することはできず、また容認す
べきでないものであると確信し、
ロシアの国内部会の存在とウクライナの個人会員を含む国際的なメンバーシップを
鑑み、FICPIが現状を無視したり、無視していると各国メンバーからみなされ
たりするべきでないと自覚し、ロシアによるウクライナへの現在の侵攻を非難する
断固たるメッセージを発し、国家としてのロシアとのいかなる関係からも公に距離
を置く一方で、居住地にかかわらず、すべての個人会員とその所属事務所を支持し
続けることを願望し、
ウクライナの全市民、当地のFICPIメンバーとその家族、友人、同僚に深い懸
念と同情を表明し、
ウクライナに一刻も早く平和が訪れることを祈念し、ここに以下のとおり決議す
る。
(i)
FICPIのロシア部会のメンバーシップは、Excoの更なる決議があるま
で、即時に停止される。
(ii)
FICPIロシア部会のメンバーは、FICPIロシア部会のメンバーシップ
が回復するか、Excoの更なる決議があるまで、当連盟の個人会員とみなさ
れる。
(iii)
ロシアのFICPIメンバーは、Excoの更なる決議があるまで、いかなる
外部会合にもFICPIの代表として招かれることはない。